ものづくりのお仕事
キャッチーな曲を作る今時の女の子なんだろうなぁと勝手に想像していたのですが、へえー、と思う点がいくつかありました。
・キャッチーな曲はビジネスとして作っていて、思いつく都度曲を録音してストックしておき、依頼があった際に、テーマに合った曲に詞をつけて完成させる、いわば『セミオーダーメイド』形式であること。
・曲作りの際、詞のアイディアはどんどん出していく。第一稿がボツなら、次はこれ、と代替案を沢山用意すること。
・偏見で大変失礼なのですが、慶大卒であること。
私が今までお会いしてきた慶大卒の方には、ビジネスの感性が非常に洗練された方が多いのですが、miwaさんもそういった系譜の方のように感じました。『職業作家』みたいな感じですけど、『職業シンガーソングライター』というか。
よく聞く『曲は自然に湧いてきて、どうしてもこの曲を作りたくて作った』というのとは、現実は違うんだなぁと。勿論そういう風に作っておられる曲も沢山あるんでしょうけど、オーダーがあればそれに合わせて作る、っていう側面も大きんだなぁと、当たり前なんでしょうけど、テレビでビジュアルに訴えかけられて、改めて思いました。
昔誰かから、某有名漫画家さんは、本当は描きたいテーマがあったんだけど、最初は売れそうな路線の漫画から始めて、有名になったところでやっとやりたい路線を描けるようになって、またそれが大ヒットした、とか聞いたことがあって、
また別の話では、あの作家さんは、売れて編集の意向無視して好きなように描き始めて、なんかよくなくなっちゃったよね、とかいう意見も各種あちこちで見たりして、
作家とか歌手とか、ものづくりのお仕事も、ビジネスとして成功するためには、ニーズを捉えるという視点が重要なものなんだなぁと思いました。
小島よしおさんが、練りに練ったキャッチコピーより、咄嗟に出したものの方が受けた…とかいうのも今日テレビで観たんだったかな。
だからと言って、狙えばいいってもんでもない(ガチの天才はそれでうまくいくのかもしれませんけど)というのも、またまた難しい世界ですねー。
凡人で良かったかも知れません。