KaKuKoTo

まずは毎日かくこと

歌の力的なもの

10代の頃とか、とにかく歌が好きで、世代的に暇さえあればカラオケに行ってたし、中学から大学までずっとコーラスをやってました。

歌で食えるほどの才能があるわけじゃないのは、随分早い段階で理解していたものの、全身全霊かけて一つのハーモニーを作り上げた瞬間の達成感は、ひたすら麻薬的で、その世界にどっぷりはまっておりました。

コーラスって、やってた人間が敢えて誤解を恐れずに言うと、こじらせた体育会系みたいな厳しさがあって、すごい縦社会だし、指揮者の言うことは絶対だったりします。
基本、打たれ弱い性格なのですが、こと歌のことになると「お前ら全員やめちまえ!」とか言われても平気だったし、「話にならん!」とか言って別室に行ってしまった指揮者(謝礼をお支払いしてますが)を頭下げて呼び戻しに行く、なんて何とも思わずやってたんですよね。
昔流行った歌じゃないですけど「私、歌が好き」と本気で思っていたので、高3のギリギリまで部活やってたし、大学の合宿に行く(貧乏学生にはなかなか厳しい支出)、ほぼそのためだけにコツコツバイトをしてました。
大学なんてサークルだったので、バリバリ青春を謳歌してる友人たちも多かったのですが、「遊びじゃねーんだよ」とくさったりしてました(学生の本分は勉強です)
青かったあの頃。

社会人になってからは、この熱意と仕事を両立出来る気がしなかったので、長いこと遠ざかっていたのですが、一時期たまたまご縁があってとある合唱団に参加させてもらったことがありました。そこの方々は、歌への想いが私以上で、かつ「暑苦しく人には押し付けない」という、ストイックかつスマートで、これが大人か、と思いました。

今は仕事子育ての両立に悪戦苦闘しており、なかなか余裕が持てないのですが、いつか、もう一度、一つの音楽を作り上げるために全身全霊を注ぎ込むような世界に戻ってみたいな、と思います。

手近なところで、子供とハモれたら最高だろうなぁと思って、泣き叫ぶ赤子に毎夜毎夜歌を歌って聞かせていたのですが、いまいち効果がありませんでした。世の中難しいですね。