KaKuKoTo

まずは毎日かくこと

パトレイバーがすきなもので

ちょうどちなんだコラムを読んだので、書いてみたくなりました。
https://m.huffingtonpost.jp/amp/foresight/ideal-boss-image_a_23581138/
ちなみに、アニメはほとんど観たことがなく、ゆうきまさみコミックス版のファンです。
個人の方のブログやツイッターなど、各方面で考察は既にしつくされているように思われ、新規性のある記事は書けないかもしれないのですが、ご容赦いただきたく。

初めて触れたのは小学生の頃、近所のたこ焼き屋さんの本棚でした。注文したたこ焼きとお好み焼きの出来上がりを待ちながら、当時はただただ、SFロボットものとして楽しく読んでいました。
熊耳さんがツボで、大好きだったのに、途中から怖い顔になって訳のわからないおじさんに取られてしまうのが気に食わなくなってしまい、「なんだい、つまんないや」と最後まで読まずに放り出してしまったのでした。

同じゆうきまさみ先生の「究極超人あ~る」は、その頃から大好きでした。風化ネタ(あ~るをご存知の方にはわかる)の元ネタは全く分からないのに、お腹が痛くなるまで笑いながら読んだものです。

しばらく離れていたものの、また手に取ったのは高校生の頃だったでしょうか。ワイド版を購入して、一気読みしました。その頃には様々な機微もわかって、一回読んだはずなのにとてつもなく新鮮で、組織の中の駆け引きに痺れ、悩みもあり葛藤もあり熱血しきれない主人公たちに感情移入しました。

そして、熊耳さんはやっぱり好きで、わざわざショートヘアにしてみたりもしました。「怖い顔になった」と上述しましたが、確かに子供の頃はそう感じたはずのに、どこからなのかがわからないんですよね、何度読み返してみても。
中性的な優等生の熊耳さんが、過去に囚われある一線を超えてしまうような姿に、子供だった私は「女」を見たのかもしれません。
内海の良さが全く理解できないと思っていたのに、いや今も好むタイプではないですが、こういう人に入れ込んでしまう人が(恋愛にしてもビジネスにしても)いることは十分理解できるし、人を好きになってしまったら簡単には抜け出せないことも、理解不能な行動を取ってしまうことも、とてもよくわかる。そんな大人になりました。
東京事変の「落日」を聴くと、何故かこの二人のことを思い出します。たまには泣きそうになります。

自分自身、優等生でいなければ、失敗は許されないぞ、と思ってしまうタイプなので、何となくだが彼女の気持ちが分かるような気がするのです。
特車2課にいれば優等生然としておれますが、内海のことがあって本線からは外れてしまった彼女のやるせなさも、不器用でも真っすぐな若者たちを眩しくわずらしく思っていたであろうことも、彼らに目線を合わせつつ必要な時には鷹の爪を見せつける有能な上司に僻地でも恵まれたことに安堵したであろうことも、途方もなくリアルに感じてしまうのです。なのに、なんでまた、出会っちゃったんだろう。
後の熊耳さんが、どんな形であれ、幸せであってほしいと願ってます。
パトレイバーの話をしようと思ったのに、熊耳さん萌えの話ばっかりしてしまいました。

そういえば、理想の上司と言えばパトレイバーの後藤さん、という風潮がありますが、私はしのぶさんがいいです。それこそ根がくそまじめなので、好きにやれと言われても途方に暮れてしまいそうです。しのぶさんはきちんと筋道立てて導いてくれそうだし、なんと言っても美人だし。